いまはまた無職となりましたが、先日まで勤めていた会社は、50代の私を正社員にしてくださいました。

それは、40代後半で取得した日商簿記2級の資格と40代後半からの経理経験とが、たまたまマッチする求人に出会えたからだと思います。


資格をとったきっかけは、47歳ではじめて、派遣社員として経理部に配属されたことでした。
最初のころ、あとから考えればおそらくは新人業務ということで、業務内容は私だけが経理事務というよりは40代までずっとやっていた一般事務と変わらないものでした。
私だけ経理部とは名ばかりの仕事。。。
どんどん自分に自信がなくなっていくようで、これはイカンと思い、一念発起して日商簿記2級の資格を独学でとりました。


そのとき苦労してとった資格が、50代での転職に大いに役立ちました。
がんばれば報われる??資格をフル活用、50代で私も友人も正社員になりました。

40代で一般事務から経理事務の仕事に路線変更した私の経験を交えた自分の備忘録であり、ささやかながら、当ブログを訪問してくださった方々への応援ブログです。
派遣法がきっかけで退職
私よりあとに派遣社員として経理部に入ってきてくれた同世代と、とても仲良くなりました。
当時はまだコロナのコの字もなかったので、会社帰りによく飲みに行きました。
今でもときどき、コロナが落ち着いているときを見計らって食事にでかけるほど仲良くなり、50代になってこんなに素敵な友達ができるなんて、思ってもいませんでした。
仕事もおもしろくなってきたし、そのころ会社が楽しくてたまりませんでした。
ところが、またしても派遣法が改訂となりました。
勤め始めたときには無期限だったのですが、その後の契約更新から数えて3年の期限となってしまいました。
直接雇用に切り替えてもらえるということでしたが、結局は辞退し、友人も私も、退職することにしました。

まずは50代の友人が正社員になりました。
退職の日を迎える前に、友人の次の仕事が決まりました。


本人もどうして採用になったのかわかっていないようでした。
彼女も50代でしたが、このとき複数の企業で書類審査をパスして面接まで進み、辞退をしたところもあったようです。
私が思うに、彼女は性格が満点。
年齢ではじかれなければ資格と経験もあり、採用だと思います。
きっと履歴書や職務経歴書の志望動機や自己アピール欄も性格がにじみ出るような、意志は強いのに自然な控えめさが出ていたのでしょう。
そして、面接までいけば、彼女なら落ちることはない。
ということは、必要なのは
「このひとと働いてみたい」と思ってもらえるような人間性??
次に50代の私が正社員になれました、その理由は??
前回の転職のときは経理経験に自信がなかったけれど、今回は資格欄も経験欄もバッチリ、というウホウホした気持ちをおさえて、私も一歩引いた感じで必要書類を作ってみました。
が、何となくわざとらしいというか響かない仕上がりになったようで、元に戻しました。

こういうとき、転職エージェントなら、担当の方が履歴書や職務経歴書の書き方をアドバイスしてくれるのでしょうが。
聞けば、友人は求人サイトで目当ての企業に直接アタックして50代で正社員ゲットを決めたとのことだったので、このときは私も真似して求人サイトを利用しました。
だから、履歴書も職務経歴書も完全自作。

と、私らしくて良いのか悪いのかもわからないまま、まずは何社かに応募してみました。
そのうちの1社、求人サイトから直接応募した会社から、すぐに返事をいただきました。

うそ??
なんで??
いいの??
あれよあれよで面接にこぎつけ、正社員として採用が決まりました。

やはり、日商簿記2級をもっていたことは大きかったと思います。
そして、面接のときは、前職での業務内容をかなり詳しく聞かれました。
前々職以前のことは全く聞かれることはありませんでしたので、聞かれたのは47歳以降の経験のみということです。
ただ、派遣会社の担当の方によりますと、どの企業も、日商簿記3級よりも日商簿記2級の人材をほしがるかと言えば、そうとも限らないようです。
業務内容にもよりますでしょうし、社風にもよるかもしれません。
経理一筋で主体的に考えてやりきる人材を求めている場合もあれば、大勢の派遣社員を雇つため言われたことを正しくこなしてくれる人材を求める場合もある。
それは日商簿記3級か日商簿記2級かとはまた別の話ということでしょうか。
このときの私はたまたまタイミングよく、会社側が求める人材にマッチしていたのだと思います。
こうして、自分が持っている資格と経験とキャラクターにマッチした求人は、40代はもちろん、50代以降でもあると思います。
それは稀なことかもしれないけれど、ゼロではないことは、当時の友人と私が実証済みです。
おまけ
最初に経理部で仲良くなった同世代の友人、いかにもデキる雰囲気の彼女とも、今だに連絡をとっています。
彼女はその後、片手では足りないほどの回数、転職を繰り返しています。


ということで、今回は、40代後半で日商簿記2級を取得、50代で仕事をゲットできたときの私と友人のお話でした。