経理事務の転職、会社規模と働き方による違いを考えて仕事を探してみる

経理事務、次は派遣か正社員か、迷ったときは会社規模で転職先を考える
Aさん
Aさん
40代、正社員として経理事務を続けてきたけれど、わけあって会社を退職しました。
また次の仕事見つけなきゃ。
Eさん
Bさん
50代、派遣社員として経理事務の仕事をしてきたけれど、派遣期間が終了しました。
直接雇用でしばらく働きましたが結局辞めました。
次の仕事探さなきゃですわ。

現在私も転職活動中。
長年経理事務をやってきた私ですので職種としては次も経理事務で探そうと思っています。

でも雇用形態はどうしよう。
次は派遣社員に戻ろうか、それとももう一度正社員を目指してみようか、いやいやパートとして少々自由めに働こうか。

先日経理仲間とのやりとりから、会社規模で働き方を考えたらどうかというアドバイスをもらいました。

そこで今回は、小さな会社の経理と大きな会社の経理の違いをみながら、働き方を考えてみようと思います。

このブログの内容

派遣社員か正社員かパートか。経理事務の転職の際に考える、小さな会社の経理と大きな会社の経理の違いとは??

わたし
わたし
【このブログは】
40代で一般事務から経理事務の仕事に路線変更した私の備忘録のようなものではありますが、それが少しでも当ブログを訪問してくださった方々のお役に立てたらという思いで綴るブログです。

基本的な経理の業務内容はどこも共通

基本的な経理の業務は、会社の規模に関わらず共通しています。

経理の目的とは。
それは、組織全体のお金やモノの動きや現状を正確に把握できるようにして経営判断をサポートすることでしょう。

そのために、日次業務、月次業務、年次業務を行います。
これは、大きな会社も小さな会社も共通しています。

40代50代からでも経験を積みながら。経理事務の仕事とは?
私がはじめて経理事務の仕事に就いたのは47歳のとき。 以前にも経理部に所属したことはありましたが、そのときは一般事務。 しかも扶養の範囲内での仕事で、ファイリングばかりしていた気がします。 が、それも経理事務の経験といえば経験となりました。...

大企業の経理は分業的、派遣社員の求人が多い??

会社の規模に関わらず、経理の目的は同じではあるけれど、業務の進め方に違いがあります。
大企業の経理では、企業側はたくさんの派遣社員を雇い、ひとつひとつの業務を専属で任せることが多いです。

大企業では「財務経理部」や「経理部」「財務部」という「部署」があり、部署長のもと、数名の正社員や派遣社員で構成されます。

例えば「売上チーム」「仕入チーム」と分類し、「売上チーム」の中で、「売掛金管理担当」、「請求書発行担当」などと分けます。
この場合企業は、複数人の派遣社員を雇って、ひとりにはひたすら売掛金を管理してもらう、別のひとりには請求書発行を専門に担当してもらいます。
派遣社員ひとりひとりが経理業務全体の一部を専属して行う形です。

こうして大手は経理部内でさまざまな形の分業体制をとることが多いようです。

私はいま転職サイトを毎日ながめていますが、大企業経理系正社員についてはこんな感じです

  • 大企業では、経理事務の正社員募集は見かけません。
  • 大企業の経理系正社員の求人の多くは、マネージャーや管理職候補。
  • 大企業の経理系正社員の求人の多くは、経理部課長経験やグループ連結決算業務経験や税理士科目取得者などの条件付き。

大手がパートを雇う場合もあります。
前々職で派遣社員として働いていた企業は大企業でした。
パート契約の経理事務の方も何人もいらっしゃいました。
パートの方の話によると、ある時期にまとめて募集があったとのことでした。

そのほかにも大手では、部署ごとにそれぞれ部署内の経理担当者がいて、その経理担当者が経理部につなげるという場合もあります。
この各部署の経理担当として派遣社員やパートを採用する場合もあるようです。

Aさん
Aさん
大企業の経理事務希望であれば大人数採用をする派遣社員やパートで採用される可能性はありそうですね。
大人数採用なら、仲間と相談しながら経理事務ができたりして、心強いわ。

中小企業の経理は少人数で完結、正社員やパートの求人が多い??

中小企業では従業員数が少なく、経理も少人数でまわすことになります。
ある程度は分担しているものの、ひとりひとりが全体を把握していなければなりません。

会社全体の流れをつかんで仕事をするにはそれなりの時間がかかります。
数か月ごとの契約更新の派遣社員を雇うよりは、直接雇用の正社員やパートということでしょうか。

求人サイトを見ていても、中小企業の求人は派遣社員より正社員やパートか多いようです。

派遣社員は基本、上長の指示に従って言われたことをこなす立場です。
正社員も、もちろん上長の指示に従いますが、自分なりの工夫を求められる場合もありますし、ときには他部署の業務も行うなど助け合いが求められます。

パートは直接雇用であるため、派遣社員に比べて業務の追加が簡単かもしれません。
派遣社員の場合、基本的には業務内容の追加は派遣会社を通して本人の了解を得て契約書を変える必要があります。

Eさん
Bさん
中小企業は大変そう。でも、大企業の分業ではなく、小さい会社で会社のすべてに関わってみたいような気もしますわ。

中小企業では経理事務のパートを募集していることが結構あります。
私は今回の転職で何件か応募しましたが、完全スルーされることもあれば、「残念ながら」のお返事をいただくこともあれば、面接に進む案件もあります。

中小企業の経理事務のパートであれば、正社員ほどガッツリではなく、会社全体の流れを見ながら経理事務を行うこともあるようです。

特にベンチャー企業の経理は土台作りから、腰を据えた正社員向き??

ベンチャー企業やこれまで経理がなかったような新しい中小企業では、過去のデータが存在しないため、いちから積み上げていくことになります。

経理事務は、会計ソフトを利用します。
過去の正しい前例データがあれば、それを参考に新しいデータを追加していくことができます。

ところが、ベンチャー企業や経理がなかったような会社の場合は、自分で一から作っていかなければなりません。

私が最近まで勤めていた会社がそうでした。
自分のスタイルで最初から積み上げていけるやりがいは感じますが、自分ひとりで作り上げたデータをもとに経営陣が経営判断をすると思うと責任重大です。

このような会社の場合、派遣社員やパートとして勤めた場合はとても苦労すると思います。
ベンチャー企業やこれまで経理がなかったような新しい中小企業では、腰を据えて数年越しで業務に取り組むことのできる正社員が向いているように思います。

わたし
わたし
いずれにせよ、こちら側もその企業についてよーく調べる必要がありますね。
どんな企業で、どんな仕事をするのか。
「こんなはずじゃなかった」とならないように。
面接時にも、不安が残らないように質問しなきゃ。
Eさん
Bさん
私は50代だし、狭き門で責任は大きくても、コツコツ積み上げる小さい会社の正社員を狙ってみるわ。
Aさん
Aさん
私はまだ40代だし3年後の転職のときまた考えるとして、今回は大企業で派遣社員仲間と一緒に経理の知識を深めていこうと思います。

ということで、今回は経理事務の転職に際し、小さな会社の経理と大きな会社の経理の違いについて考えてみました。