美容院、2か月ぶりに行ってみたらウィズコロナ?
緊急事態宣言も解除され、いよいよ来週からは会社で仕事とテレワークで業務の日が半々に。

さすがにこの白髪とボウボウロン毛のまま会社ってわけには。。。
美容院に予約の電話を入れてみた。
受付のおねえさんが出てきて、希望の日時とメニューを告げると

少々お待ちください
と言って、電話の向こうからはメロディーが流れてきた。

あら、緊急事態宣言の解除直後だし、みんな美容院に殺到していて予約の調整が難しいのかしら
と思って待っていたら、しばらくして電話口にでてきたのは私を担当してくださっている店長さん。

おひさしぶりです!!お元気でしたか??お待ちしております!!お気をつけて!!
と、わざわざ電話を替わってまで電話口に出てきて予約を喜んでくれて、こちらもうれしかったし、美容院という業界もそれはそれは大変だったんだろうなあと想像しました。
当日。
久しぶりのまともな外出で、ややまともな服装になるのも久しぶりだし、電車に乗るのも久しぶりだし、街を歩くのも久しぶりだし、何から何まで久しぶり。
いろんなことが新鮮な気がしてうれしい気分。

きっと今日は美容師さんたちと、この2か月前後、どんな風だったかってな話で盛り上がるんだろうな~
と、普段であれば私は性格的に、美容師さんとの会話は率先してベラベラ話したいほうでは決してないけれど、今日ばかりはそんなことを考えながら少々ウキウキとお店に向かいました。
着いた。
ドアを開けた。

いらっしゃいませ。
お久しぶりです。
店長じきじきのお出迎えではあるものの、電話のテンションとのギャップにちょっとだけ

あれ??
でしたが、まあ、こちらもそもそもテンション高くはないほうなので

お久しぶりです!
と、フツウよりほんの少しだけうれしそうに返事をしてみた。
メンバーズカードを渡して荷物を預け、席に通され

さて、今から本格的に会話かな??
そりゃあ、予約の電話の感じからすると相当な苦労話もあるわよねー
と、思いきや。
マスクでよくわからないけど、雰囲気はシレーッとした表情のまま、真っ白い加湿器みたいなものを持ってきて

。。。しをお願いしています。

え??なに??
し??
ああ、指??
指を出せって??
と、人差し指を出してみたら

いえ、全部

あーぁ、しゅし、手指、アルコール除菌ね??そう言ってよ、もぉ
と、言い返せる雰囲気でもない感じ??

そうか。
ウィズコロナ、新しい日常。
これから美容院もこうなんだ。
やたらと話す空間ではなくなったんだ。
別に私はそれならそれでいいけど。
その場限りの本気じゃないおしゃべりは苦手だったし。
客側もカットやパーマやシャンプー中、ずっとマスクをはずしているんだから、お互いのためにも無駄口はNGにしているんだわね。

そうかそうか、美容院もそういう場所になったんだ。
その後、希望の髪型をお願いしただけであとは無言。
スマホをいじったり雑誌を読んだりウトウトしたり、ようやく髪型が完成に近づいたころ、次のお客さんがドアを押して入ってきたようだ。

いらっしゃいませ~!!
あー、お久しぶりです!!
お元気でしたか?!
いやー、大変でしたよねー!!

さ、お預かりしますね。
どうぞこちらのお席へ。
いやー、ほんと、大変でしたよねー。
髪もやっぱり伸びましたよねー。
で、会社のほうは??
僕らもコロナ対策が大変でしてねー。

え??
え??
ちょっとちょっと、なんか対応違くないか??
その感じ、今まで通りじゃん。
新しい日常でもなんでもなくなーい??
ウィズコロナは~??
なんじゃい。