笑うチカラ
先日仕事の件で同僚とメールのやりとりをしていました。
もちろん仕事の件なのでマジメなやりとりなのですが、なぜか途中から可笑しくなってきてしまい。
文章が可笑しいんだか、内容が可笑しいんだか不明。
まさしく笑いのツボに入ったといいますか、腹がよじれるほど、涙を流して笑ってしまいました。
相手の同僚もなぜか同様の状態だったようで、お互いに、久しぶりに大笑いをしましたね、といった会話でメールを終了しました。
私はメールを読み直してもどうにも可笑しくて、またひとり、しばらく笑っていました。
また、その、ひとりでメールを読み直して笑うということ自体が笑えて、もう止まらない。
そして、ひとしきり笑ったあと、思いました。

こんなに笑ったのっていつ以来だろう。
メールの相手の同僚も久しぶりに大笑いをしたとのことだったけれど、私は本当に本当に久しぶりだと思う。
たぶん、前の会社の同僚と、やはり仕事をしていて、どうということのないやりとりで笑いが止まらなくなったとかじゃないかしら。
なので、かれこれ2年ぐらい前のことなのかもしれません。
大笑いしたのが2年前とは。
それにしても、涙を流して腹がよじれるほど笑ったあとは、自分でも意外なほどスッキリした。
あまりにもスッキリした自分にビックリした。
コロナ禍と関連しているのかわからないけれど、気づかないうちにウツウツとしていたのかもしれない。
正月早々夫婦ゲンカはするし、その後もなんだかパッとしなくて、下を向いていたのかもしれない。
それが、大笑いをしたことでこんなに清清しい気持ちになるなんて、54年生きてきて初めて感じました。
こうなると、推理小説を読んでいるのにちょっとした言い回しが可笑しい。
ネットで情報をとっていても可笑しな情報ばかりが目について可笑しい。
夫と小さな言い合いになりそうになっても、なんだか相手の言い分が可笑しい。
ああ、そうか、そういうことか。
笑うってチカラがあるんだ。
笑いヨガとか無理矢理でも良いから笑顔を作ると免疫力があがるとか、実践してみたこともあるけれど、笑うことには確かにチカラがあるんだ。
このところ更年期か何かわからないけど心身ともにほんのりとしんどい。
頭が重かったり、胃腸が芳しくなかったり、ひざが痛かったり、本調子とは言い難い。
だけど、私はあんなに笑うことができたということが妙な自信になったような気がする。
母が亡くなり、父は施設に入り、兄ともたいした行き来もなく、友達とも何か月も会っていない。
唯一の話し相手であり理解者は夫だけ。
ひとりいてくれるだけで有難い話だけど、徐々に気持ちがうちにこもりがちになってきても不思議はない。
だけど、あんなに笑うことができたから大丈夫だな、というような感覚かなあ。
そんなことを思っていたらLINEの受信の音がしたのでスマホを開けてみた。
すると、友人から写メつきのメッセージだった。
友人が親戚の子と一緒に書いたという書初めの写真だった。
『笑う門には福来る』
あはは、このタイミングでこれは可笑しいよー。
みんなつながっているんだなあ。