40代後半になって事務職で転職活動を始めてみたら、これまでの転職と違って全く相手にしてもらえませんでした。

時代が変わったためなのか、私の年齢が変わったためなのか。
ずいぶん凹みました。
が、目指す職種を「一般事務」から「経理事務」に方向転換することで、47歳で転職することができました。
このときたまたま持っていた日商簿記3級の「資格」と、意識せずにしていたほんの少しの「経理事務経験」が役に立ったからでした。
その後、48歳で日商簿記2級を取得し、50代で転職して経理事務職の正社員になりました。
ちょっとでも経験があれば合わせ技で、資格って活きるんだなあと思ったときのお話です。
経験があれば資格が活きる。資格があれば経験が活きる。
まだ間に合う、事務職40代で日商簿記3級の資格取得をおすすめする理由

40代で一般事務から経理事務の仕事に路線変更した私の備忘録のようなものではありますが、それが少しでも当ブログを訪問してくださった方々のお役に立てたらという思いで綴るブログです。
事務職の場合、スキルと経験に「ちょっとした特徴」を持つことで、転職が有利になる。
私の場合は日商簿記の資格が「ちょっとした特徴」となりました。
これは私が振り返っての過去の経験談です。
日商簿記3級の資格をとったのは31歳のとき
なんだ、日商簿記3級取得は30代じゃん、と思った方もいらっしゃるでしょう。
でも、これを使って仕事をしたことはありません。
どうして使いもしない日商簿記3級をとったのか。
当時、新卒で入った会社で、社員全員、会社が指定する科目を勉強し、試験に合格することが必須となりました。
その必須科目の中に日商簿記3級が含まれていたからです。
私の担当は経理ではなかったので、仕事で簿記を必要とすることはなく、一時的に覚えただけのものだったので、内容もあっという間に忘れてしまいました。

その後、その会社は辞め、派遣社員として数社で働きましたが、一般事務ばかり。
唯一、1社だけ、38歳のとき、配属が経理部でした。
が、当時の働き方は扶養の範囲内で月に数日勤務していただけでしたし、ガッツリ経理なわけではなく、業務内容はファイリングなど一般事務でした。
というわけで、31歳で日商簿記3級の資格を持ってはいましたが、完全に「持っているだけ」でした。
「40代一般事務」、気づけば転職が困難に
39歳のときから派遣社員として勤務していた会社は、派遣法の関係で47歳のとき、転職をすることとなりました。
それまでの転職といえば、派遣会社のほうから頻繁に電話があって「こんな仕事どうですか??」と言われた中から決めていました。
ですので、47歳で転職となったときも、当然、派遣会社から連絡をもらえるものと、何の不安も抱いていませんでした。
ところが、知らないうちに私の年齢も重なっていましたが、世の中の様子も変化していました。
以前と違って、登録している派遣会社とのやりとりは電話ではなくメール、仕事がしたいのなら自分でサイトから探してエントリーをするという方法に変わっていました。
いまとなっては当たり前のことなのですが、自分からアクションを起こさない限り、誰も連絡なんてくれません。
自分からアクションを起こしたって連絡がないのですから。

雇う側がネットで幅広く募集をかけて、幅広い年代からのエントリーがあって、その中から目的のひとりを選ぼうとするとき。
わざわざなんの特徴もない47歳を選ぶ理由がない。
エントリー者のデータが文字や数字として並んでいたら、いちいち個々の中身まで見るはずがない。
まずは年齢やスキルでフィルタをかけ、ちゃんと見てもらえるのは残ったひとだけだ。
私がこのままエントリーし続けても、自分を見てもらえるチャンスなんてないかもしれない。
こう思ったとき、私はものすごく焦りました。

そうか、経理!
焦りながらも、これはと思う一般事務の仕事にせっせとエントリーをし続けました。

でもやっぱり色よい返事はもらえません。
そんな中、友人と食事をしつつ、全然仕事が決まらない話を愚痴っていたところ。

と尋ねられました。

40代までに、できれば経理部に一度は所属、40代のうちに簿記の資格取得をおすすめする理由
その後は「一般事務派遣社員」ではなく「経理事務派遣社員」にターゲットを変えました。
それまで知りませんでしたが、経理専門の人材派遣会社という会社が世の中にはあります。
経理専門ということは、文字通り経理専門、だけど私は経理未経験。。。のはずが、なんと、職務経歴書には「経理部」と書くことはできるのです。
図らずも1年ちょっとの期間、「経理部」に所属した経験があったのです。
その「経理部」ではファイリングなど一般事務だけしかやったことがないし。。。と思っていましたが、それでも、経理専門の人材派遣会社への登録では、いくつか経理経験欄でレ点をいれることができました。
例えば、パソコンスキルは一般事務と共通ですし、ほかにも、請求書作成送付や見積書作成送付、経費精算、出張精算。
これらも経験の一部となりました。
経験はあとからではできません。
30代40代までに経理部に所属すれば、経理部がどんなことをする部署か、なんとなく知ることもできます。
一般事務であっても「経理」に触れて経験することができます。
最初はだれでも未経験。
「未経験歓迎」という応募条件の案件にエントリーして、「経理経験者」になっておけば、あとから資格をとったとき、「『資格』と『経験』がある」に近いひとになれます。
こうして「一般事務」から「経理事務」に方向転換した私は、いつの間にかしていた「経理経験」と、取得したことも忘れ、利用方法もわかっていなかった「日商簿記3級」のおかげで、経理専門の人材派遣会社から仕事を紹介していただき、こんどこそガッツリ「経理」の仕事に就くことができました。
入ってしまえばこっちのもの!!。。。と思っていたけれど、実際、はじめての本格経理は、ずいぶん苦労しました。
ほかにもいろいろな仕事があって、それぞれプラスアルファを付けることで、幅が広がることは多いと思います。
中でも、一般事務のプラスアルファとして、日商簿記の資格は相性がいいのではと私は思っています。
おまけ
私が40代のときの転職で、「そうか、経理!」と思った理由がもうひとつあります。
それは、テレビドラマ。
テレビドラマに出てくる経理部には、たいてい50代以上の主のようなひとや年配の番頭のようなひとがいませんか??
できるだけ長く働ける仕事を。
と思っていたので、あのイメージが浮かび、「そうか、経理、イイネ!」と思いました。
特に私は数字やエクセルがパズルのようで好きなので、ちょうど経理事務の仕事に向いているかもと思ったことも経理事務職を選択した理由のひとつです。
以上、「40代のうちに簿記の資格をとっておくことをおすすめする理由」についてお伝えしました。