私はこれまで派遣社員として何度か転職してきました。
30代までは新しい職場に行くことなんて、何ともなく、ただ単に「よろしくお願いしまーす」でした。
が、40代になって、転職の難しさを知るころには、転職先でみんなになじめるだろうかと、不安な気持ちを覚えるようになりました。


新しい職場でみんなになじめるか?40代のとき、50代のとき。私の場合の体験談。

40代で一般事務から経理事務の仕事に路線変更した私の経験を交えた自分の備忘録であり、ささやかながら、当ブログを訪問してくださった方々への応援ブログです。
39歳で転職したとき
39歳から47歳まで勤めた会社、私の場合、このころから勤務先で自分の年齢を意識するようになりました。

大企業でしたが、全体的に若いひとたちで構成された会社で、私に直接仕事を教えてくれて指示を出す役割だった彼女も20代でした。
私がもしも逆の立場だったとして、20代の私がひと回り以上年上の派遣社員に教えたり指示したりは難しかったかもしれません。
当時彼女に何かしら気持ちの負担をかけていたかもしれませんませんが、彼女のおかげもあって部署内では自分らしく仕事をさせてもらえ、今も感謝しています。
ただ、40代を前にした私のなかで、気持ちの変化を自覚するできごとがありました。
その会社に勤めはじめたころ。
広いフロアの端から端までにポツンポツンと配置された4台のコピー機のうちの1台で、ステープル機能を使いたくて、どれだどこだとまごまごしていたときのこと。
他部署の、見たことのない若い女性が現れ、
「ちょっとぉ、どいてもらっていいですかぁ?」
と、言われた、ただそれだけのこと。
なのに私は、

別に、彼女の言い方に悪気があったかなかったかはどちらでもよく、どうにもこうにも、ああ、自分は年取ったんだなーと感じてしまい、その言葉の雰囲気が、とんでもなくショックだったのです。
みんながそうなわけではないでしょうが、私は、20代から30代になるときや、40代から50代になるときに比べて、30代から40代になるときが最も「いよいよ大台にのる」感がありました。
そのせいかなんとなく、周囲の自分への扱いの変化を、野生のカンのようなもので感じ取ったのだと思います。



その会社では、昼休みの終わりごろになると、お手洗いの鏡の前に、女子社員がズラリと横に並んで化粧直しをしていましたが、もうその若い女子の中に、私はとてもじゃないけれど入り込んで化粧直しはできませんでした。

仕事を教えてくださった20代の女性社員は本当にステキな方で、ランチに誘ってくれたりもしました。
40代目前で年齢を気にしすぎていた私は勝手に壁を作りそうなところでしたが、結局は楽しく働くことができました。

わかっちゃいるけどはじめはやっぱり毎回不安だわ。
47歳で転職したとき
47歳の転職のときは、はじめての経理業務の職場に乗り込むということで、そちらの意識が人間関係の不安を上回っていました。

ただ、新しい会社になじめるか不安に思っているのはこちらだけではないようです。
向かい入れる側の方々も、こちらがどんな人間か、ちゃんとなじんでくれるのか、心配している。
このことを私はこの会社で学びました。
派遣社員から社内試験を受けて契約社員に上がったという彼女は、最初のころ、私を快く思っていないことは態度でわかりました。

はじめ、どうして必要以上にきついのか理由がわからず、私が何かやらかしちゃったのかしらと悩みました。
彼女の場合人見知りもあったのかもしれませんが、私なりに手を抜かずに一生懸命仕事をしていたら(できることをするしかない状況)、いつの間にか仲良くなっていました。
その後、更に社内試験を突破し、彼女は契約社員から正社員になりました。


正社員になった
Aさん
ごめん、ハハハ。
新しい会社には新しい人と新しい仕事が待っているから不安、これは私の立場から見た話。
迎えてくれる会社からすると、私の席を用意して、どうやってみんなと同じ仕事をやってもらうかと時間を割いて準備している人がいる。
そして、その人たちもそれぞれ思いを抱えているんですね。
一方、この会社で年齢を気にすることはほぼありませんでした。
この会社は、20代の方から70代の方までいらっしゃって、私より年上の方がたくさん働いていました。
正社員、契約社員、派遣社員、パート社員、業務委託と雇用形態もいろいろでした。
そのせいか、年齢を気にしている人があまりいなかった気がします。
それに私自身、50代ともなると、もはや年齢は気にもならなくなってきました。
だから私も、本当にのびのびと仕事をさせてもらいました。
52歳で転職したとき
これまではだいたいが大企業での派遣社員という立場でしたが、今度は中小企業の正社員です。
年齢は気にならなくなってきたとはいえ、実際、52歳の新入社員ってどんな態度をとればいいんだろうと思っていましたが。
初日にみんなの前で自己紹介でもするのかと思いきや、そんなものはなし。


こんなスタートでした。
それでも、この日は社長が朝一から出社して席に座っていました。
その後、社長が朝一に出社して席に座っていたのは見たことがありません。
新しい人を迎え入れようとしてくれていたのだと思います。
それにしてもここでは私個人がどうしようと、何を考えようと、まったく関係なし。
みんなが自分のことで精いっぱい。
同年代がどうしたとか、仲良しごっこをやっている場合ではないムード。
そうか。
これまでは大きな会社のほんの歯車の歯のひとつにも満たない部分に参加してきたけれど、ここでは間違いなく自分も歯車となってまわしていかなければならないんだ。

まとめ
入ってしまえばどうということもない場合が多いものの、最初は毎回気が重い転職です。
個人的には共感しあえる仲間がひとりでもいてくれればどうにかやっていける気がしますが、最初はそれがわからないのがミソ。
以上、転職先での不安な気持ち、新しい会社でうまくやっていけるか、40代50代での私の場合の3パターンでした。
