私は50代の転職ではじめて、ひとりで経理を任されました。
今後、ひとりで経理をするかもしれない20代、30代、40代、もちろん50代以降の方にも参考になる部分があるかもしれないので、良かったらご覧ください。
正社員として勤めた中小企業でははじめてのひとり経理でこんな感じでした。
50代、すこしだけ肩のチカラが抜けてきたような。いまからでも遅くない。小さな一歩をちょっとずつ重ねていこう。ゆるりと焦ることなく、好きなことや好きなものを選んで自分らしく生きたい。そう思いながらも右往左往しているブログです。
最初はこれまでとのギャップに悩まされました
40代まで、派遣社員として派遣された先はほとんどが大企業で、派遣仲間もいっぱいいました。
ところが今回はひとり。
勝手は違うし最初は苦しみました。
その会社は内勤と外勤と合わせて、従業員100人程の会社でした。
これまでの転職では、初日には、パソコンも文房具もそろった状態のデスクを私のために用意してくれていました。
それがあたりまえと思っていた私は間違っていました。
ここでは、用意されていたのはデスクと、まだダンボールに入ったままの中身が空のパソコンだけ。
ダンボールの開梱からソフトのインストールもMicrosoftの設定も、そのほか全部自分。
情報システム部とかそういうのは??
とはもちろん言われていませんが、途方にくれました。
今思えば、席があって、パソコンを新調してもらってとんでもなく有難い話です。
設定だって自分でやるのは当たり前なのに、はじめてのことで面食らいました。
ほかのみんなはそれぞれの業務で殺気立っているようで、誰も声をかけてくれないし、こちらから質問もできず。
それどころか。
のぞんでいたのはそういうのじゃなくてですね。。。
。。。あれ、なんか変な汗が出てきたぞぉ。
内心半泣き。。。
経理部は存在していなかったので、引継ぎはナシ。
税理士事務所が入力した過去データだけが頼りです。
電話の短縮に入っていた顧問税理士事務所に電話をして自己紹介がてら会計ソフトをインストールするにはどうすればいいかなど教えてもらいました。
はぁ、派遣社員時代は楽しかったなあ。。。
これまでの会社とは雰囲気からして違います。
誰かが誰かと激論する声、張り詰める空気。
外勤が帰って来たらキャアキャアと明るくなったと思いきや、上司が席に戻るとシーンと静まり返ったりします。
いつもこんななのかなあ。
私、ついていけないかも。。。
でも、また転職活動かと思うと安易には辞められない。。。
これまで経験してきた企業とはすべてが違うようで、毎日が辞める辞めないの葛藤の日々でした。
ひとりで経理、だんだん楽しくなっちゃった
どうにか環境も整って、大企業と違った中小企業の良さを学んだころから、ひとり経理の楽しさを感じ始めました。
自分にできるかも知れない要求には一生懸命こたえようとしました。
だんだんと、要求も事前に察知できるようになってきました。
どんな企業もそうでしょうが、特に中小企業は、小さい取引と感じるようなものも、途切れると命取りになりかねません。
小さな積み重ねが生き残れるかどうかを左右する。
そんななか、経営判断の指標の元を自分が作っているのだと思うと、これまでにないやりがいを感じることができました。
自分が組み立てた数字。
愛着がありました。
エクセルであれば簡単に共有でき、誰でも数字を変えてシミュレーションができます。
はじめて、中小企業でひとり経理。
だんだんと会社の全体像も見えてくるようになって、いろんなことが勉強になったし、楽しかったし、少しだけ自信がつきました。
中小企業の正社員、人手が足りない部分は助け合い。
派遣社員であれば契約条件にない業務はやらなくて良いのですが、正社員は人手が足りなければ補助にまわることもあります。
そのため経理事務で入社しても経理以外の事務作業を任されることがあります。
<ひとりで経理事務をやってみた>少人数での経理事務のメリットと企業規模
ひとりで経理事務をやってみて、ひとりっていいなと思いました。
私の場合は、資金繰りや銀行対応などの財務は別にいたし、税理士事務所の方が良い方だったので、ふたりに相談しながらどうにかひとりで経理事務ができました。
でも、やっぱりひとりなんです。
というのは、自由なんです。
自分で考えてできるんです。
財務のひとも、税理士事務所のひとも、同じ数字を出すのに、出し方の指示まではしません。
派遣社員であれば、マニュアルに沿った方法で、フローが決まっていて、非効率だなあと思っても、その方法に従わなければいけません。
これが、少人数での経理事務のメリットかと思います。
少人数の経理事務を目指すとなると、中小企業が狙い目かなと思います。
<ひとりで経理事務をやってみた>みんなでチカラを合わせる経理事務のメリットと企業規模
ひとりで経理事務をやるということは、それなりの責任を伴います。
そのため、常に気を張っていて、私の場合、会社を辞めてひと息ついたとき、はじめてそのストレス度合いに気がつきました。
もちろん、「みんなとやるなら自分は責任なんて知らないもんねー」という意味ではありません。
ただ、大企業で自分が任される業務にそこまでの負担はないことが多いかと思います。
大企業での経理は、周りに相談し放題ですし、同じことで困っている者同士、分かち合えるのが楽しい。
そして、大きな会社であれば、たいていは分業制。
自分が任された業務について、とことん知識が深まります。
転職サイトを見ていると「売掛金管理経験歓迎」などと書いてあることがありますが、分業制で売掛金管理を担当した経験があれば、転職の際のアピールポイントになるでしょう。
任された部分をキッチリ遂行、みんなのそれを合わせると弧が円になる大企業の経理事務。
チームワークを大切にしながら分業によって専門性が身につくのが、大企業での経理事務のメリットです。
毎月文化祭よぉ~
以上、今回のブログは、はじめて中小企業でひとり経理事務をしたときのお話でした。